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第十一回~信頼と誠実さについて~

ツ「今日は、これは第何回になったの?」

昴「第11とかじゃないかな」

ツ「あ、ほんとに?じゃあ11回コラムをしようと思いますが」

昴「いぇーい!!」

ツ「今日はね、信頼と誠実さについて急に語ろうと思ったんだけど」

昴「うん」

ツ「とりあえず私は、誠実さあっての信頼だと思っておる。優先順位をつけるとしたら。」

昴「別物じゃん一応。基本はそうだと思ってる。が、なんか不誠実でも、あいつ適当だけど、ここだけは信用できるんだよなってのもあったりするじゃん。」

ツ「うんでも適当って誠実か?」

昴「なんか、あんまぱっと出てこないけど、例えばある友人Tくん、ギタリストなんだけど。本当にだらしないのね生活が。いい年してバイト生活で、夢を捨てきれずにずっといる感じなんだけど、私もお金貸したことあるの。普通に人に金借りる、時間守れない、遅刻とかよくしてたし。そういう人って不誠実じゃん。信用できないじゃん。でも、ギターが好き、音楽が好きっていうのはたぶん間違ってないっていうか、彼の中ではほんとに嘘ではないってのは見ててわかるのね。だから、その気持ちだけは信頼できるかな、みたいな。」

ツ「誠実さはないけど、部分信頼ってこと?」

昴「うん、だから、こっちに不利になるような付き合い方はしたくないけど、一緒に音楽の話をするぐらいなら楽しい。人間悪いところも良いところもたくさんあると思うけど、悪いところたくさんに見えるけど奴は。話してて、楽しいと思うことは結構多い。」

ツ「うーん」

昴「ただ、話してて深く関わるとめんどくせってなる(笑)」

ツ「それは信頼なの?(笑)」

昴「あんまり信頼はしてないんだよね多分(笑)」

ツ「じゃあ、部分信頼ねその人はね(笑)」

昴「そうだね、人としての信頼は・・・やっぱりお金と時間を守れない人はね。」

ツ「そうだね。その、そういう誠実さがそろってないと、信頼にならないじゃん。ちょっとだったらいいよ、例えば、普段はすごくおちゃらけてるけどやるときはやるみたいな。そういうやつだったら信頼につながるけど、と思うんだけどな。」

昴「どういう風に信頼するかによる気がする。人として信頼するにはやっぱり、人としての最低限のモラルやマナーを守らなければいけないと思うし、部分的でいいんだったら、部分的な付き合いしかしないじゃん。その一部分だけ信頼できればいいわけじゃん。だからその唯一ある誠実さを信頼するってことなのかな。だから人付き合いでこの人本当に信頼できるんだよなって人あんまりいないじゃん周りに。だから人間の性格合う合わないもあるだろうし、いろんな総合的な面でこの人信頼できるなって判断するわけじゃん。でも、じゃあ自分が信頼できる人ってどのぐらいいるって数えたら、たぶん数少ないと思うし。でもその要素って付き合いの長さも」

ツ「今ね同じこと言おうとしちゃった、付き合いの長さもあるよねーって言おうとしてた(笑)そうだよね、付き合い長くて、たまにヘマしたりしても信頼消えないしね。」

昴「だから、付き合い長いと余計にお互い気が許せる仲だからこそ、だらしなくなったりもするじゃん。でも長いからこそ、やるときはやるやつだって信じられるわけだし。時間もあるんだろうな、信頼には。」

ツ「じゃあ時間と、誠実さで、信頼か。」

昴「信頼ってやっぱりさ、信じることじゃん。見ず知らずの人って信じられないじゃん。付き合い浅いと信じるの不可能だし。」

ツ「そうだね。じゃあ方程式ができたね。」

昴「どんな?」

ツ「付き合いの長さ+誠実さ=信頼。」

昴「他になんかないかな。」

ツ「えっある?」

昴「誠実さ、だけでもないと思う。信頼ってなんかもう総合的な部分な気がする。誠実さの方が一部分。誠実じゃない部分も人間たくさん持ってるからさ。信頼に足る人物って、時間と誠実とその他もろもろだろうから、じゃあ誠実ってなんだってなる。」

ツ「でも誠実さって私まんまのイメージしかないなあ」

昴「だってすべてのものにおいてすべてに誠実に生きてる人なんていないと思うんだよね。」

ツ「うん」

昴「どこか手を抜いてるだろうし。誠実じゃなくてもいいやってなる時って逆になんだろう。自分にとってどうでもいいような瞬間が多いと思うけど。」

ツ「誠実じゃなくてもいいや?うーん。疲れてる人を慰めるとき、ちょっとモラルからはずれたことしてもいいじゃん、とかそういうやつ?」

昴「でもそれはその人の気持ちを想ってじゃん。気疲れしてる人に対してそんなに頑張らなくていいんだよっていうのは、むしろ誠実じゃない?」

ツ「その人に対しては誠実であっても、他の人から見たら誠実じゃないときがある」

昴「まあまあまあまあ、あるだろうね」

ツ「そっか、みんなから見て誠実ってないのか。だから、うちらが音楽に対して誠実であることは、他の人から見たら」

昴「なに遊んでるんだよ?」

ツ「そうそう、とかなるしね。正義みたいな感じだね。」

昴「あー。誠実、いい言葉だけど難しいね。」

ツ「うん。頭でっかちみたいにも見えるしね。どれにも誠実な人って。」

昴「うん、嘘くさいよね。そんな人間きれいに生きられないよ。」

ツ「じゃあある程度の誠実さ?(笑)」

昴「ほどよく誠実?(笑)」

ツ「なんかちょっとふわっとしたな(笑)」

昴「自分が誠実にしたいと思える人に誠実であればいいんじゃない?」

ツ「そうだね。」

昴「こないだ、ライブ見に行った帰りにコンビニでコーヒー買って駐車場に向かってたの。そしたら男の人が声かけてきて、「こんばんはっ飲みに行きませんか?」って。あ、すいません車なんで。って全然不誠実じゃん。ナンパってわかるから不誠実になる。これもどうでもいい相手だからこそじゃん。自分で選択した相手だよね。ナンパに対して誠実である意味ないしね。てふと思った。」

ツ「うんうん」

昴「それがもし、久しぶりに会った地元の友達とかだったら、「いや私車だから。コーヒー飲んでっから。」とか嫌な奴じゃん(笑)そうやって人が変わっただけで、そういう態度になっちゃうってやっぱりそういうことなのかなって。」

ツ「じゃあ誠実に接するべき人には誠実さを出すっていう。」

昴「そこは自分の中の取捨選択なんだろうね。」

ツ「そうだね。今よく取捨選択って言えたね(笑)」

昴「今すっげえ噛みそうだった(笑)」

ツ「(笑)」

ツ「そうだね・・・じゃあまとめてくださいよ。」

昴「えー私こういうまとめ・・・だってオチの無い人じゃん私。」

ツ「でも私もいつもオチはつけてないから。」

昴「そっか・・・誠実は、自分が誠実でありたいと思う人に対してすればいい行為で、そこにいろんなしがらみがあるけど社会で立派な人でありたいっていう思いがあるんだったらモラルやマナーに気をつければいいし、大人として常識として初対面の人にも正しい接し方をするのが誠実さだと思う。そうでもないどう思われてもいいようなナンパみたいな人は適当にあしらえばいいし。信頼は、もう少し広い概念で、付き合いが長ければ情も湧くだろうし、誠実さももちろんあるだろうけど、その他もろもろのいろんなしがらみをふまえて、信じられるなって、それも結局取捨選択なんだろうけどね。自分が信頼できるなって思えたらもうそれは信頼なんだよね。」

ツ「うん。」

昴「信じたいって思ってるのは、まだ信頼じゃないんだよね。だから信頼は無意識に得てるものなんだろうな、と。」

ツ「なるほどなるほど。いいまとめでした。」

昴「いぇーい。」


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