第四回〜ジャパニーズホラースタイル〜
- 2016年7月13日
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第四回ないとあならいず
〜ジャパニーズホラースタイル〜 (今回は、いつもお世話になってるドラマーの三浦佑弥くんに参加してもらって、三人でホラーについて語りました。) 三浦佑弥→ゆ 昴「ホラー映画ってさ、貞子3Dしか見たことないんだよね」 ツ「全然怖くないよね、あれ」 昴「(笑)佑弥、ホラー映画見る?」 ゆ「見るけど、あんま日本のホラー見ないなぁ」 昴「何見んの?海外?」 ゆ「うーん、うん」 昴「リン、ク?とか?」 ゆ「ううん」 昴「リンクってホラーだっけ?」 ツ「なに?」 昴「リンクじゃなかったっけ」 ツ「リング?」 昴「リングか(笑)」 ツ「リング、日本のだよ」 昴「あーうそ、そうなんだ(笑)わかんないや(笑)」 ゆ「はは(笑)」 ツ「なんかね」 昴「うん」 ツ「日本のホラーと、海外のホラーには、違いがあるんだって」 昴「うん」 ツ「前も話したと思うけど、アメリカの方のホラーはちゃんと『○○したから呪われる』みたいな」 昴「あー、罰を受けるかんじ」 ツ「そうそう、が、あるんだって。理由が。でも日本のは、家に入っただけで呪われたり、そう、理不尽な呪いが多いから、海外の人は日本のホラーは怖いって言うらしい」 昴「あーそうなんだ」 ゆ「へえー」 ツ「和製ホラーってすごいレベル高いんだってよ」 昴「へえー。じゃ海外のやつは、悪いことしなければ呪われないのかな」 ツ「うん」 昴「なるほどー」 ゆ「あとなんかさ、こう、出てくるおばけもさ」 昴「うん」 ゆ「外国人のおばけだとパッとこないけど、日本人のおばけだとなんかさ」 ツ「像があるよね」 ゆ「そうそうそうそう」 昴「うーん」 ツ「だいたい髪が長くて」 ゆ「そう、白くて」 昴「あー」 ツ「なんで女の人なんだろうね」 ゆ「ね」 昴「あーたしかに」 ツ「女性多いじゃん」 昴「たしかに…」 ツ「男の霊ってきいたことないよ」 昴「あと子供とかね」 ツ「うん。で、たいてい白いっていうね」 昴「そっかー、なんか、子供はあれだね、あのー、こけしみたいなイメージ」 ツ「ん(笑)」 昴「えちがう?こけしみたいなさ、こう、前髪パッツンの」 ツ「うんー」 昴「あのー、タラちゃんじゃなくて、えっとー…。なんだっけ、サザエさんの」 ゆ「ワカメちゃん?(笑)」 昴「ワカメちゃん!ワカメちゃんみたいな感じじゃない?」 ツ「うんー…うん…」 ゆ「男の人だとこう、力が想像できるから、子供や女性の方が」 ツ「そうか」 昴「あー、非力な方が、こわい」 ゆ「そう、なんか」 ツ「恨みっつらみの方が強めなのかな」 ゆ「そう、そういうイメージがある」 ツ「なるほどね」 ツ「アメリカの、怖くないもんな、ホラー」 昴「そうなの?」 ツ「怖くないよ。だってさ、実体が無いものが多い。悪魔とか」 ゆ「んん」 昴「あーそうなんだ」 ゆ「だか、海外は、モンスターパニックが」 ツ「うん」 ゆ「怖かったりするよね」 昴「へえー」 ツ「そこが全然違うな」 ゆ「今まで見た中で一番怖かったのが」 ツ「うん」 ゆ「レックってやつで」 ツ「うん」 昴「うん」 ゆ「で、続編になってて、その2と3はつまんないんだけど、そのー、一人称視点」 ツ「うん」 昴「うん」 ゆ「で、ホラーを録るってやつの第一人者みたいな」 ツ「ほう」 昴「へえー」 ゆ「映画で。で、カット、が、変わらないのね」 昴「うん」 ゆ「一人称視点で、えーとー、ホームビデオ」 昴「うんうん」 ゆ「の、画面を見てるから、『一回ビデオ切るね』って言うところとかしかカットが変わらないから」 昴「あーそうなんだ」 ゆ「それが、すごい、こわい」 ツ「あ、自分が、あたかもそこに居るような感じか」 ゆ「そうそうそうそう!後ろが見えないとか」 ツ「なるほどねー」 ゆ「そう」 昴「あー」 ゆ「カットが変わらないから、現実味があって」 昴「なるほどね」 ゆ「そう」 昴「なんかそういうやつだとさ、全然シチュエーション違うのに、自分がこう、自分の部屋で振り向きたくなるよね」 ゆ「そうだね」 昴「うん」 ツ「あー…たしかに怖いなー…」 ゆ「だから、例えば、ゾンビとかが出てきて、うわあーってなって、シーンが変わるとかじゃなくて」 昴「うん」 ゆ「もう、そっから逃れられない恐怖が身にまとわりついてくる感じが怖かった」 ツ「うんうん」 昴「やだやだやだやだ」 ツ「へえー、面白いねぇ。一人称視点ねぇ…あ、レックが、そうなんだ」 ゆ「そう。なんかハリウッド版も出てるんだけど、ハリウッド版じゃなく、スペインの、原作の方が」 ツ「スペイン」 ゆ「うん」 昴「へえー、すごい、情熱の街のイメージなのに」 ゆ「はは(笑)」 昴「そんなの作ってんだ(笑)」 ゆ「そう」 昴「音楽、フラメンコだったら面白いけどね(笑)」 ゆ「(笑)」 ツ「全然怖くないよ」 ゆ「音楽も、なんも、BGMとかも無い」 昴「へえー、ないんだ」 ゆ「うん」 昴「なんかさ、日本のホラーってさ、音楽でも脅かすイメージがあってさ」 ツ「そうだね」 ゆ「うん」 昴「それがすっごい苦手なの」 ゆ「うんうん」 昴「で、貞子3D、映画館で見たんだけど」 ゆ「うん」 昴「私、主題歌のシドが好きだったから、それ見たさで見に行ったの」 ゆ「うん」 昴「でもまあ、貞子そんな怖くねだろとか思ってたら、音楽が、もう、迫力がすごいから」 ゆ「うん」 昴「で、一番後ろの席だったんだけど、後ろ怖いし」 ツ「(笑)」 昴「でずっと、3Dだから、眼鏡かけてるじゃん?」 ゆ「うん」 昴「それ外して、耳、こう、ふさいで、で、体育座りのこの状態で、ちょっと斜めな感じで、こうやってずっと見てた」 ツ「(笑)」 ゆ「ははは(笑)あんまり楽しめてないじゃん」 昴「そう(笑)だからね、画面ぼやけてるしみたいな。でも音が何よりも嫌だから、ずっと耳ふさいでて、したらなんかそのうちに主人公の女の人が強くなっちゃってさ、なんか最後、無敵な感じで終わったんだよね」 ゆ「はは(笑)」 ツ「あれひどいよね。見た?貞子3D」 ゆ「見てない」 ツ「なんか(笑)、サイレントヒルみたいになってるよ(笑)」 ゆ「へえー」 ツ「主人公なんか(笑)貞子の大群が、押し寄せて来るのね」 ゆ「大群?(笑)」 ツ「そう(笑)」 昴「(笑)」 ゆ「いっぱいいんの?貞子(笑)」 ツ「そう(笑)」 昴「蜘蛛みたいなの」 ツ「あのねー、腕と足が異常に長い、もうなんかモンスター版貞子みたいなのが、バッタ!バッタみたいなのがいっぱい出てくるのね。ばーって押し寄せてくるの、自分の周りに」 ゆ「うん」 ツ「石原さとみなんだけど」 ゆ「うん」 ツ「周りにきて、で」 ゆ「ん、貞子が石原さとみ?」 ツ「あ、ううん、違う、んえーと、主人公」 ゆ「あ、主人公ね」 ツ「そう、なんか強力な武器を持ってて」 ゆ「うん」 ツ「パニックを起こして、きゃーって叫ぶと、周りの(笑)その貞子たちが消え失せるのね(笑)」 ゆ「へえー」 ツ「悲鳴でね、なんか」 昴「そんなだっけ…」 ツ「撃退するんだよ(笑)」 昴「もう、覚えてない、そこ多分、目閉じてたわ」 ツ「意味わかんないと思って(笑)」 ゆ「サイレントヒルの後半みたいだねなんか」 ツ「そうそうそうそう(笑)」 昴「へえー。なんかしかも最後、棒で刺してなかった?」 ツ「そう」 昴「背後の、貞子、見もしないで」 ゆ「(笑)」 ツ「すげー強くなるんだよね」 昴「そうそう、なんか、お前は武道家かって言いたくなるくらい強かった」 ツ「そう、あれはなんかもう、娯楽だなって思った」 昴「最後の方は見れた」 ツ「なんだろー、前にバラエティに、リングを作った監督が出てて」 昴「うん」 ツ「で、普通でないことが怖いから、普通におばけ動いてるの録ったって怖くないから」 昴「うん」 ツ「逆再生なんだって」 昴「あー言ってたね」 ツ「そう。あの、はい、なんだっけ、井戸から出てくるシーンとかも、後ずさって井戸に入って行くところを、こう逆再生して」 昴「うんうん」 ゆ「カタカタになるんだ」 ツ「そうそう、気持ち悪い動きになるっていう。やっぱ、そう考えると、日本のホラーは、策略型だよね」 ゆ「うん」 昴「計算高いよね」 ツ「うん、計算高い」 昴「だからむかつくんだよなー」 ツ「(笑)」 昴「なんかさ、あのー、本当にあった怖い話を見てたの」 ゆ「うん」 ツ「あーこわいねー」 昴「でさー、実家で見てたの」 ツ「うん」 昴「で、家に、私とお兄ちゃんしか居なくて、で、すごい、私見てた回がめっっちゃ怖かったの」 ゆ「うん」 昴「で、下半身しか無い赤い服着た女の人が歩いてるんだよ」 ツ「下半身しか無い?(笑)」 昴「そう、上無いの」 ツ「ちょ(笑)」 昴「で、なんか、それで、一番怖いシーンがあったの」 ツ「うん」 昴「上半身居ないわけじゃん、顔ないから、でも気付かれちゃって」 ツ「気付くんだ(笑)」 昴「で、振り返って歩いてくるの、こっち向かって、んで、うわーどうなるんだろーとか思って、で、隠れるの」 ツ「うん」 昴「隠れて、で上の窓から、顔が見てるみたいなシーン、あったのね」 ゆ「うん」 昴「クソ怖いじゃん」 ツ「こわいねぇ」 昴「でさ、私さ、布団かぶってこうやって見てたの」 ツ「うん」 昴「したらさ、その顔がね、ばんって出て、キャーみたいなシーンで、地震がきたの、ちょうど」 ツ「うん(笑)」 昴「めっっちゃ怖くて、で、うーわ!って思って、私もうパニック起こしてすっげーこう、はらはらしてたら、うちの実家の階段からダダダダダって駆け下りる音が、足音がして」 ゆ「うん」 昴「うわもう何事か、と思って、したら、お兄ちゃんが降りてきたの」 ゆ「うん」 昴「『今の地震、震度何度?』とか言ってきたの」 ツ「(笑)」 昴「もう私それどころじゃないんだよ」 ツ「(笑)」 ゆ「(笑)」 昴「でも怖がってるの見せたくなかったから、普通に、あの、上に出てたからテロップ、だから『ああ、震度○○みたいだよ』みたいな。で、お兄ちゃん『あ、そっか』つって部屋に戻ってったの。でもう、そのあと誰かに電話した気がする。ツキかな?」 ツ「してない」 昴「してない?誰だろ、実家の、実家じゃない、地元の友達かな」 ツ「え、なに、上半身は別に居るのね」 昴「そう、別にどっかに居たらしくて、で」 ツ「最悪だな」 昴「顔がバンって出てきたシーンでちょうど地震があったの。もうパニックじゃん。うわあああってなってさ」 ツ「ひどい、話だね」 昴「そう、お兄ちゃんも脅かしにかかってきてさ」 ゆ「はは(笑)」 ツ「別に脅かしにかかったわけでは」 昴「(笑)」 昴「でも日本のって、そういうイメージ」 ツ「うん。本当にあった怖い話はひどい。だいっきらい」 ゆ「そうなの?」 ツ「うん、ちょーこわいもん」 ゆ「あんま見ないから分かんないなぁ」 昴「ツキんちで見てたときも布団借りた気がする」 ツ「『今日○○っていう夏の怖い特集やるんだよ、見ようよ一緒に』って言ったら、『いいけど布団貸して』とか言って(笑)」 昴「(笑)」 ゆ「はは(笑)」 昴「見たねぇ…グロいのは見れるんだけどなぁ。グロいのとホラーだと全然違うよね」 ツ「ちがうね」 ゆ「ちがうねー」 ツ「もう10分経ってるんじゃね」 昴「まじ、なんか、なんかまとめよ」 ツ「どうまとめんの(笑)」 昴「日本のホラーは」 ツ「うん」 昴「レベルが高いらしい」 ツ「うん」 昴「…あ、終わり?なんかある?」 ツ「(笑)」 ゆ「(笑)」 昴「(笑)」 ツ「まあまあ、日本人は、結構計算高いところあるから、なんでもレベル高いんだろうね」 昴「あー」 ゆ「またホラー作るとなると心理戦だしね」 ツ「うん」 昴「今日のラジオ聴いてたらさ、日本人は誠実な人が多いから、ダブルブッキングしたときとかは、やっぱ、先約優先?そういう文化が、みんな、全員の心に根付いているみたいな、そういう計算高いとか、誠実だとかが、ホラー映画にも現れていると…違う?(笑)」 ツ「そうだね(笑)」 ツ「どこにあるの私のケータイ」 昴「あそのへん、ちゃんちゃん。」